
突然ですが、あなたには好きな異性や気になる人がいますか?
「気になる人との距離を縮めたいけれど、どうしたらいいか分からない」
誰でもこのように悩んだこと事があると思います。
そんな悩みを解決する心理学の法則
「単純接触効果」
別名ザイアンス効果について解説していきたいと思います。
この効果は恋愛だけでなく、同性やビジネスにも使えるので覚えておいて損はないはずです。
単純接触効果とはどんなもの?

単純接触効果とは簡単に説明すると、
「接触する機会が多ければ多いほど、相手やモノに好意を抱く効果」
というものです。
つまり、気になる人との距離の縮め方を解決する方法を結論から言うと
「好きな人や気になる人には少しの時間でもいいのでたくさん会う」
ということです。
「そもそも好きな人に会うこと自体ハードルが高い。」
そう思った方もいると思います。
ですが安心してください。
ここでいう会うとは、2人きりで遊んだりお茶をするという事ではありません。
軽い挨拶をしたり、その人の視野に入る程度でも問題ありません。
気になる人をデートに誘い、入念なプランを考えて1日デートをするのも素敵だと思います。
しかし、1日デートをするよりも高い頻度で気になる相手と会う方が相手の好感度を上げやすいのです。
単純接触効果はどうして起こるのか

何故その人の目に多く触れるだけでその人を好きになってしまうのか?
単純接触効果の起こる理由には諸説あります。
その中でも特に有力なのは
「知覚的流暢性の誤帰属」というものです。
日本心理学会の公式サイトにはこのような記述があります。
単純接触効果の生起要因には諸説ありますが,現在までに研究者たちの間でいちばん受け入れられているのが「知覚的流暢性の誤帰属」説です。これは,「ある刺激に接触し続けることで,刺激に対する知覚情報処理レベルでの処理効率が上昇することによって刺激への親近性が高まる。この親近性の高まりが,刺激自体への好ましさに誤帰属される」というものです。この説によれば,刺激への接触経験が想起可能な状況では誤帰属が生じず,その結果として呈示刺激に対する好意的反応傾向が抑制されてしまいます。
https://psych.or.jp/interest/ff-20/
分かりやすく解説すると、
あなたが好きな人に接触する事で、その好きな人には「あなたと会う」いう刺激が加わります。
これを繰り返す事により、あなたの好きな人は「あなたと会う」という刺激の処理がより効率的になり、その刺激の親和性が高まります。
その親和性の高まりを「好意」と思い込みあなたを事を好きになるという事です。
しかし、発生理由は諸説あります。
まだまだ議論の余地はある分野です。
単純接触効果の例

単純接触効果という言葉を今回初めて耳にした方も多いと思います。
しかし、意外な事に単純接触効果は身近な所にもたくさん使われているのです。
少し例を上げてみましょう。
テレビのCM

テレビで流れるCMは、単純接触効果の分かりやすい一例です。
テレビを付けている時に、見始めた時は気にも留めていなかったCMが繰り返し流され多く目に触れる事によりだんだんと気になっていき、次第に頭から離れなくなるといった経験はありませんか?
これは単純接触効果によるものと考えられます。
某通信会社のCMにでてくる、言葉を話す白い犬などがいい例ですね。
そのCMの映像だけでなく、そこに使われている音楽なども聴いているうちに好きになってしまうことってありますよね。
テレビCMにはうまく単純接触効果が使われている事が分かったと思います。
電車やバスの広告

電車やバスなどの公共機関には広告が張り出されていますよね。
こちらも単純接触効果を狙ったマーケティングの一例になります。
通学や通勤に電車などの公共機関を用いる場合は、ほぼ毎日利用する事になります。
そういった人達はその張り出されている広告をほぼ毎日見る事になるので次第にその広告の内容に好意を抱くという事になります。
持ち物

単純接触効果は物にも適用されます。
鞄や財布などの毎日身につけるものには愛着が湧いてきますよね。
毎日でなくとも、自分が使うものや身に付けるものは使っていくにつれて大事に感じられると思います。
その結果、もう使わなくなったものや身に付けなくなったものが出てきたとしても捨てられずにとっておくという事が起こります。
単純接触効果の活用例

会う頻度を上げる
自分の好きな異性や気になる人に好かれる為には、上記でも説明した通りとにかく好きな人には会う頻度を上げる事です。
「飽きられてしまうのでは?」
などと考えずにたくさん会う事を心掛けましょう。
その際に相手の目に触れるだけでも効果は期待できますが、挨拶をしたり少しでも話をする方がより効果が期待できるので勇気を持って話しかけてみましょう。
連絡を取る頻度を増やす
単純接触効果は会わずとも効果を得られます。
その方法がLINEやメール、電話という連絡手段です。
好きな相手になかなか会えないという場合にはこのような連絡手段をこまめに使うようにしましょう。
その際の注意点として、相手の返信のペースなどを考慮し、相手からしつこいと考えられないようにしましょう。
相手にとってあなたとの連絡が重荷となる場合は逆効果を生んでしまいます。
デートや合コン中にも
単純接触効果は気になる人と会って終わりではありません。
デート中や合コン中に
「ちょっとお手洗いに行くね」
と相手の視界から一度離れます。
そして、戻ってきてもう一度相手の目に触れた時にもその効果を得る事ができます。
注意点ととしては、あまりにも頻度が多いと相手に疎まれたり、わざとらしいと思われた場合には逆効果を生んでしまう点です。
その場の雰囲気や状況を見て動きましょう。
モノを通して
上記したように、単純接触効果は人だけでなく物にも適応されます。
それを応用して、ある程度仲良くなった相手にプレゼントを送ってみましょう。
そのプレゼントを通して相手はあなたの事を思い出します。
プレゼントに相手の人が日常的に使えるようなモノがおすすめです。
まとめ
今回は会えば会うほど好きになってしまうという心理学の法則
「単純接触効果」について解説しました。
特別な準備などが必要ないため、今日からでも実践できる便利な恋愛テクニックです。
しかし、人間関係とは複雑なものです。
相手にとってストレスになってしまったり、単純接触効果を過信して煩わしく感じられてしまうと逆効果になってしまう場合があります。
目安として、単純接触効果の有用性が得られるのは10回ほどと考えられいるので10回という数字を参考にしてみてください。
気になる人に近づくため、よりよい人間関係を築くために、今日からでも単純接触効果を活用してみてはいかがでしょうか。